「脳が冴える15の習慣」を読みました
難しい用語は少ないから読みやすい
幅広い世代におすすめだよ
こんな方におすすめ
⚫︎目標があって集中して取り組みたい
⚫︎フリーランスで仕事をしている
⚫︎初歩的なミスが多くなった
⚫︎定年退職が近い
タイトル 脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める
著者 築山 節
出版社 NHK出版
発売日 2006/11/8
ページ数 213
Kindle Unlimited 対象外
Audible 対象外
著者は脳神経外科の先生です。
脳に関する本を数多く執筆されており、本著は2006年に発行され50万部の大ベストセラー。
診察の様子や、治療を受け回復する患者さんの様子も語られています。
先生の語り口調は優しく、紹介されている習慣を素直に今すぐにでも実行しようと思えますよ。
特別なことをしなくても脳機能は維持できる
非常にシンプルな習慣で脳機能は維持できます。
脳と聞くと難しい印象を持つかと思いますが、難しいことは書かれていません。
15の習慣をまとめて全部しようと思わないで
出来そうな習慣から始めるのでいいと思います。
ただ読む時は、初めから読むことを著者はすすめています。
脳の性質と自分がすでに習慣化していることの意味がより分かりやすく理解できるとのこと。
前頭葉を鍛えて集中力アップ
脳を働かせる上で必要になるのが前頭葉を鍛えてあげること。
筋肉を鍛えるのと同じで、前頭葉も鍛えられるそうです。
機械やサービスが発達し、生活のあらゆる場面で私たちの仕事を代わりにしてくれる世界になりました。
便利になった反面、前頭葉を鍛える機会を奪われているという事実を知っておかなくてはいけません。
前頭葉の体力をつけるということは、集中力に繋がります。面倒なことに対するストレスにも強くなります。
面倒がらずにやるという行動が、面倒なことを面倒と感じなくさせるそうです。
本書は2006年に出版されましたが、2024年現在においても色褪せることのない内容です。
世界はより便利になりました
むしろ現代の方がこの本の内容が響くと思います
机の前で考えるより効果的なこと
アイデアが浮かばない、忙しいのに毎日から回りしている。
そんな悩みをお持ちの方。
忙しいからこそ基本に戻って身の回りを整えたり、手を動かす大切さをお分かり頂けると思います。
アイデアというのはじっと動かない時より、手や足を動かしている時にひらめくことが多いように感じませんか?
まずは身体を動かすこと。
散歩でも家事でもいい、そうすると頭も動き出します。
面白いエピソードだと思ったのは、日本で1番多くのロールスロイスを売り上げたセールスマンの話です。
ロールスロイスは言わずと知れた高級車。高いものなら家が建ちます。
そんな高額な商品をどうやって他のセールスマンより多く売ることができたのでしょうか。
ぜひ本書で確認してみてください。
さいごに
最終章では他者との関わりを大切にして欲しいという著者のメッセージがあります。
なぜ脳にとって人とのコミュニケーションが必要なのか。
ここにきて人間関係ですか、と思ってしまいましたが理由に納得しました。
様々な環境に身を置く多くの方の支えになる本だと思います。